ノリス・アピート(鼻笛)演奏方法



入手された方から演奏方法がわからないという声を聞きますので、
簡単に解説させていただこうと思います。

ではまず下の音階演奏のビデオをご覧下さい。

1:上昇音階

2:下降音階

ビデオは横からの撮影ですので、見ればわかると思いますが、
特に鼻の部分は吹き込み口に密着させます。
隙間があって息が漏れると音が濁ります。

わかりづらいという声もありましたのでちょっとイラストを描いてみました。

イラスト

鼻から吹き出した息をそのまま口に吹き入れます。
口の中を回って下の穴からまた外に息が音とともに出て行く形となります。

このとき鼻からだけ息を出すようにしてください。
鼻と口両方から息を出すと息どうしが打ち消しあってしまい音が出ません。

高音になるほど特に鼻との密着度を上げないと音が出づらいです。

音程は口の内部の大きさで調整します。
喉の奥の方まで深く開けると音程が低い方まで出ます。
上記ビデオの例のように出すだけなら3オクターブちょっとです。
演奏に使えるのは2オクターブ半くらいですか。

口の形は"あい〜ん"の形をイメージしてみてください。

低音域のポジションです。口の奥行きを増すため、笛と口との密着度は下がります。


低音演奏時

高音域でのポジションです。密着度が上がります。


高音演奏

音を切る場合、(普通の管楽器でのいわゆるタンギングに相当するもの)は 喉で行います。
咳払いをしてみてください。このとき喉で音を切りますよね。
これを応用して音を切ります。

ビブラートは舌を口の中でふるわせることによって出します。
震わせ方でビブラートもダイレクトに変わります。

高音になると口の中の面積がとても小さくなりますので、舌をふるわせるのが
大変になり、ビブラートをかけることが難しくなります。




まだほとんど演奏する方がいらっしゃらないこともあり、先生もいません。
試行錯誤でやっていますので、何かテクニック的に身につけたものがありましたら、
順次、追記していきたいと思います。