1998年7月、今年も霧が峰のニッコウキスゲが満開となるとの情報をパソコン通信
NIFTYSERVEの山の展望と地図のフォーラム(FYAMAP)より得て、7/11霧が峰に向かうことにする。
ところが7/12朝2:00に起きてみると土砂降りの雨。このため1日順延とする。
7/11夜、霧が峰のヒュッテジャベルそばに車を止め、朝を待つ。
7/12朝 5:00、カッコウの声で目覚める。
カッコウの声で目覚めるなどとは最高である。しかも素晴らしい天気である。
さっさと支度を整えて、車山肩に向けて登り始める。
今年はいろいろな高山植物が咲き乱れている。
まず目に付いたのがキンバイソウ、黄色の花が鮮やかである。
(19KB)
続いてはマツムシソウににているが、もっと青い花、ウツボグサのようにも見えるが埼玉で見るウツボグサよりはずっと大きい。(25KB)
周りにはクガイソウもたくさん咲いてた。(25KB)
珍しくは何かもしれないが、白のオダマキもたくさん咲いている。(15KB)
この辺りのホタルブクロは実に色が鮮やかである。これほど色の濃くて鮮やかなホタルブクロはあまり見たことがない。(18KB)
もうそろそろ終わろうとしているがシソ科のミソガワソウもかなり見られる。24KB)
さらに少し開けた地帯まで登るとヤナギランがたくさん見られた。(39KB)
この辺りから八島湿原の方向を振り返るとまことに素晴らしい眺めである。
ちょっとサイズが大きいが9枚の画像をフォトジャグラーにて結合したパノラマ写真である。(135KB)
今年はニッコウキスゲの絶対量がかなり少ない。昨年の1/3以下と思われる。
ただし、花の艶等は今年の方がよいようだ。(19KB)
ちなみにこちらは昨年の様子である。ニッコウキスゲの絨毯が出来ている。
丘の斜面ではシシウドがかなり目立つ。(25KB)
空ではヒバリ(ビンズイではないかとの話もある。)が大いにさえずっている。人をあまりおそれないようで、すぐそばにやってくる。(7KB)
ヒバリの声を楽しみながら、そして後ろを何度も振り返りながら、車山肩に到達する。
今年はカメラマンの数もそれほど多くないようだ。
ただ、やはりこんなシーンが見られたのは残念である。(55KB)
車山肩から南側も素晴らしい眺めが広がっていた。(40KB)
こちらのパノラマ映像も追って、紹介したいと思う。
車山肩もニッコウキスゲの数こそ少ないもののいろいろな高山植物が咲き乱れている。
まず目に付いたのはカラマツソウ。背の高さがあるので目立ちます。(37KB)
シモツケソウの色の濃いのにも驚かされた。(24KB)
ミヤマキンポウゲと思われる黄色の小ぶりの花もたくさん見られた。(26KB)
タカネナデシコの濃いピンクも目を引く。(9KB)
同じピンクではアザミかと思っていたがタムラソウということが後でわかったこの花も目立っていた。(48KB)
ギボウシはまだつぼみが多かったが、所々咲き始めている。(28KB)
白色のオニシモツケソウもかなり目立つ。(23KB)
ツリガネニンジン科のハクサンシャジンもいろいろなところに咲いていた。(17KB)
同じツリガネニンジンの仲間で、蔓の先に釣り鐘状の花が咲くバアソブ(ババアのソバカスの意味)
が見られた。この花を見たのは初めてである。写真が撮れなかったのが残念である。
この他にも、トラノオ、ハクサンフウロ、カライトソウ、ワレモコウ、キンコウカ等々本当にたくさんの花が咲き乱れていた。
ゆっくりと花を眺めた後、戻り道で東側の斜面をよく見ると、こちらはかなり多量のニッコウキスゲが咲いていた。斜めからブッシュにあたる朝日がおもしろい。(82KB)
8:00過ぎには車に戻り、帰宅の途に着いたが、途中後5m下がれば駐車場があるにもかかわらず路上に駐車している車等がたくさん見られた。そのことごとくが50台か60台と思われる熟年の人間であったことが悲しい。これで、今の若者はどうたらこうたらとよく言えるものだ。
と、まあ、この辺りはいやな点であったが、今年は素晴らしい、高山植物の競演とヒバリの歓迎を喜ぼうと思う。
同じ日、霧が峰に行った多摩の岳夫さんの紀行へのリンクです。
同じく富嶽仙人さんの独り言のページです。こちらはしばらくすると内容が変わってしまうと思いますが、同じく是非ご覧下さい。
さらに追加で、翌日に霧が峰に行っていたまこさんのページです。